巨石の謎その2 考察

まとめの書『アトランティスの幻/地球の真実の歴史(楽天kobo)
無料試し読み《 第1章 アトランティスが実在した証拠。
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はじめに

 世界一豊富な水と世界一広大な農業可能な平原を持つアマ(アトランティス)。 氷河期の日本は寒冷地であり平地も少なく農作物は期待できなかったはずで、普通に考えると日本列島を支配するメリットは少ないと思われる。 しかし伝説から日本に強くこだわった様子が窺える、なぜだろうか。
 その疑問を解くカギは、やはり「古事記」に存在した。

日本の巨石の分布

 日本の巨石の分布をネットで調べてみた(相変わらずネットのみだ…)。その結果を図1に示した。

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図1
(図1説明 黒丸が巨石の有る位置。ただし同じ場所に重なっている事例が多いため見た目の印象が数の分布では無い。)

 はっきりとした傾向は見えない。ただ瀬戸内と中国地方山地に特に多く分布している。 畿内から東は海岸部は少なくなり山地に多くなるようだ。

オニとの関連

 何か関連が無いかと思い巡らし、気が付いたのが黒曜石と砂鉄である。 スサノオがアマテラスに献上した「草薙の剣」は、砂鉄を使った鋼の剣だったという説もある。これは八岐大蛇伝説から推測されている。

 砂鉄の山地の分布は、出雲や備中に代表される中国地方山地、三陸沿岸から北海道にかけて、諏訪、三浦半島、鹿島などである。 黒曜石の産地は、姫島、隠岐島、神津島、伊豆半島、男鹿、白滝村である。この結果を図2に示した。

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図2
(図2説明 オレンジの菱形:砂鉄の産地 水色の三角:黒曜石の産地 赤いピン:オニ伝説の場所 白い星:重要と思われる地点  緑の三角:目印になりそうな山)

 これは明らかに関連があると言って良さそうだ。世界的に見て砂鉄の産地は、日本、カナダ、ニュージーランドぐらいらしい。 カナダは氷床に蔽われていたから採掘は困難そうだ。
 草薙の剣はアマテラスに献上されたぐらいだから価値は有ったと思われる。 刃物として最も優れた成分の砂鉄は、今も中国地方の山地から採掘されている。アマがその原料である砂鉄を欲しがった可能性は十分に有ると考えられる。

巨石、砂鉄、オニの関連

中国四国九州

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図3

 瀬戸内には広範囲にオニ伝説が伝わっており巨石も数多く存在する。 古代でアマの居住地が瀬戸内に多く有りそこから砂鉄の産地に鳥船で向っていたとすると、これらの巨石分布は妥当だと言える。 瀬戸内は古代は陸地であり高い山も少なく目印に乏しい、多くの巨石を目印として近くの山に配置した可能性が高い。

 九州と四国南部は少なく砂鉄の産地の無さと一致する。足摺岬には「唐人駄馬」と言う巨大な巨石群が有り、ここは重要な地点だと推測される。

関東中部

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図4

 伝説などから神津島がアマの拠点だったと考えられる。神津島から飛び立った鳥船は「 富士山の西側」を目標にし、そのまま直線的に飛行を続ければ諏訪地方まで問題無く行ける。富士山は最高の目印であっただろう。

 帰りは「富士山の東側」を通ることになる、なぜなら同じコースだと衝突の危険が有るからだ。 帰りは山が多く富士山が見えにくかったので、巨石の目印が必要になったと考えられる。こう考えると 諏訪から富士山の東に掛けて巨石が多いのも当然と言えるだろう。鹿島灘と筑波山の位置関係も神津島が拠点と考えれば妥当である。

 畿内と岐阜辺りの巨石分布はよく分からない。知られていない砂鉄の産地やアマの拠点が有るのかも知れないし温泉目当てかも知れない。

東北

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図5

 東北には鳥海山、岩手山、岩木山なと目立つ山が多く目印には困らなかったと思う。 これらの巨石の分布はアマの居住地と砂鉄産地の移動のための目印と言うより、神津島など別の居住地に移動するための目印であったようだ。 巨石は近い位置に南北に並んでいる例が多いようだ。

天の道

 巨石は地上では目立つと言っても上空からは非常に見えにくい。よって巨石は出発時の目印だったと考えられる。 しかし上空から目立つ目印も存在している、それは「天橋立(あまのはしだて)」である。
 天橋立には「天の浮橋」だったという伝説が有る。「橋」は「道」でもあるので、空のための道だったと推測も出来る。 天橋立が空の道だったとすれば、その延長線上には男鹿半島が有る。 アマの鳥船は天橋立の上空を飛ぶことで、男鹿半島に向けて飛行することができたのだろう。

 国宝に指定されて最も古い家系図に海部(あまのべ)家系図がある。この海部家は天橋立の北に古くから住んでいる。 天橋立と海部、天と海であるが「アマ」は共通している。古来から天孫(アマソン)が住んでいたのかも知れない。

 天橋立に似ている地形はそれ以外にも存在する。甑島、十三湖、サロマ湖、美保湾、橋杭岩である。 これらが人工の可能性ははっきりしないが、橋杭岩はアマが作った可能性が高い。 そのオニが絡む伝説もそうであるが、延長線上が天橋立を向いているのである。

 これらはナスカラインに似ており、海に浮かぶ「天の道」だと言えるだろう。

まとめ

 「巨石やオニ伝説や砂鉄の分布には関連性がある。巨石の分布は高 い山など目印の少なかった地域に多い。 よって巨石が目印であったと言う説はより強化された。」と結論付ける事が出来た。

 またこれらの巨石や山などの目印、オニ伝説などを総合すると日本上空の空路が推測できた。この根拠となったのが次のような前提である。
・高い山が目印であった。
・屋久島から極東アマ都とアマ本国(南米)を結ぶルートがあった。
・日本各地の駐屯地(瀬戸内、神津島、男鹿)を結ぶルートがあった。
・天橋立は特に重要である。
・巨石が進行方向を示す場合がある。

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図6
(図6の説明 赤色の矢印:飛行コース<上り> 黄色の矢印:飛行コース<下り> 水色の線:上り下りの境界  白色の楕円:アマの居住地域 青色の楕円:砂鉄の産地)

 空路は富士山や大山や鳥海山を中心にして別れていたようである。神津島は交通の要衝であったようだ。 極東のアマ都は男女群島南西の(?)の辺りである。ここに天孫大神殿が沈んでいるだろう。 ここから瀬戸内、男鹿、神津島と活発に行き来し、そして集めた砂鉄を加工して南米アマ本国に送っていたと考えられる。(2012.8.11追記 その後の研究で日本から南米航空路は鹿島神宮が有力になった→ 鹿島神宮とナスカ

 なぜオニの居住地と思われる場所が砂鉄の産地から離れてるかと言うと、 オニが脱走したり反乱を起こす可能性を減らすために半島や離島をあえて居住地にした事が考えられる。


2010.4.7初、4.10小修正、5.26大神殿の位置追加、6.17歌垣と神籠石追加、6.18大神殿の位置分離
4章 ナスカ地上絵の謎と考察
5章 日本のナスカ、巨石の謎
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8章 巨石の謎その2 考察(このペー ジ)
9章 海に沈んだ大神殿、海底遺跡の位置
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